地元の幸をふんだんに。古民家でいただく創作イタリアン「灯りの食邸 KOKAJIYA」/新潟市


2020年11月10日 9755ビュー
日本海美食旅(ガストロノミー)プレミアムレストランでは、新潟県と山形県庄内の食文化の発信をテーマに、メニューやコースとして料理提供をしている飲食店を紹介しています。日本海美食旅(ガストロノミー)を通じて、その土地の風土や歴史を感じてください!

今回は新潟市西蒲区岩室温泉にある「KOKAJIYA(こかじや)」さん。
素敵な古民家でいただくイタリア料理が評判のお店です。

温泉街に佇む1軒の古民家

かつて北国街道の宿場町であった趣きが今も残る岩室温泉街。
KOKAJIYAはこの地に100年以上前に建てられた古民家をリノベーションして生まれたお店です。

もともと古い建物が好きだったというオーナシェフの熊倉さん。
たまたまご縁があってこの場所でお店をオープンすることになったそう。
「KOKAJIYA」という店名は、もともとこの家の屋号であった「小鍛冶屋」から取っています。
華美な改築ではなく、もともとあったであろう古民家のぬくもりが残る店内。懐かしさとシックな雰囲気が同居する落ち着いた空間です。
 
古民家の再生にあたっては、さまざまなクリエイターが関わったそうで、よく見ると照明やテーブルの脚など、随所にこだわりが感じられます。
 
県外からの利用客も多いというKOKAJIYA。
「季節ごとに来ていただく遠方からのお客さまもいらっしゃいます」と熊倉さん。
人気の理由はこの空間にもありそうですが、何といっても洗練された料理の数々。「ミシュランガイド新潟2020特別版」ではミシュランプレートとして掲載されています。

旬の地元食材をふんだんに使って

料理は現在、コースのみの対応となっていますが、その中身が日々変わるのがKOKAJIYAならではの魅力。
定番のメニューはありますが、野菜や魚などその日に仕入れた食材次第で料理の内容が決まります。
魚は寺泊や出雲崎など近隣の港から揚がったものを中心に、肉は周辺の山で獲れたカモやキジなどジビエが楽しめることも。
 
今回はディナーコースで楽しめる料理の一例を作っていただきました。
 
1つめの前菜が登場。その器や盛付けを目にした瞬間、期待が高まります。
前菜1:焼きネギのムースと豚のリエット
県産の豚肉(下田ポーク)を煮てペースト状にしたもの。ネギの甘みがじわりと現れるムースと和梨のピクルスとの相性が抜群です。
 
前菜2:きのこのフラン
1皿目とは全く異なる銀色の器で登場したのは、根菜のコンソメが効いた風味豊かな洋風茶わん蒸し。
新潟県津南産の舞茸、トリュフと一緒に。
 
魚料理:ウチワハギのフリット
器とソース、花びらのコントラストが秋らしい一皿。
「今日は寺泊産のウチワハギが入ったので」と、この日ならではの料理が登場。
かきのもと(食用菊)も散らしています。
さっくりとした衣とふわふわの身に思わずニンマリ。
 
ドルチェ:栗のムース
まるで絵画作品のようなデザートは、いちじくの下に上品な甘さのムースと柿のカラメリゼが隠れています。
陶器は同じ西蒲区の越前浜の陶芸作家によるもの。
※デザートはこの他に抹茶と小菓子が付きます。

ディナーコースはこの他に先付と肉料理、パスタが付く充実の内容です。

現在ランチ、ディナーともにそれぞれ1つのコースのみとなっています。
<ランチコース> 2,600円(税別)
 ・スープ
 ・2種類から選べるパスタ
 ・メイン(魚料理か肉料理)
 ※自家製パン、ドリンク付き
 ※2名~ ※前日までに要予約
 
<ディナーコース> 6,000円(税別)
 ・先付
 ・前菜2種
 ・一の皿(魚)
 ・二の皿(肉)
 ・パスタ
 ・ドルチェ、抹茶、小菓子
 ※自家製パン、食後のドリンク付き
 ※2名~ ※3日前までに要予約

近郊でつくられたワインや清酒もラインナップ

イタリア料理といえばやっぱりワインですよね。
 県内屈指のワイナリーがある新潟市西蒲区。KOKAJIYAでは地元産やイタリア産ワインを常時20~30種類を取りそろえています。

さらに地元でしか飲めない近隣酒蔵の清酒も取りそろえ、イタリアンと日本酒のマリアージュも楽しめます。
 
 
ぬくもりあふれる古民家でいただくイタリア料理。
地元の豊富な食材を自由なアイデアでイタリアンに仕立てる熊倉さんの料理で上質なひとときをお楽しみください。
灯りの食邸 KOKAJIYA

灯りの食邸 KOKAJIYA

新潟県新潟市西蒲区岩室温泉666
TEL.0256-78-8781
営業時間/
ランチ…11:30〜13:30(L.O.)
ディナー…18:00~20:00(L.O.)
定休日/火・水曜
https://kokajiya.com/

KOKAJIYA

この記事を書いた人
ケバブー

長岡生まれ新潟育ち。 ​
郷土料理からラーメン、地酒やスイーツまで新潟の食を広く愛するフォトライター。

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