滋味あふれる美味しさにリピーター続出
新潟・庄内の「うんまい」郷土料理

2018.09.03

へぎそば、のっぺ、わっぱ飯、わっぱ煮、麦切り。あなたはいくつご存知ですか?
他県には馴染みのない独特な郷土料理の数々、滋味あふれる美味しさにリピーターになる人も少なくありません。

おいしい!ヘルシー!「へぎそば」

新潟県の郷土料理の中でメジャーとも言えるへぎそば。つなぎに「布海苔(ふのり)」という海藻を使用し「へぎ」と呼ばれる器に1口ずつ丸めて盛り付けられるのが特徴です。発祥は県の中心に位置する中越エリア。織物の産地として有名なこの地域で、織物の仕上げの糊付けとして使われていた布海苔を活用できないかと考えられたのがはじまりと言われています。
つるっとしたのど越しと、しっかりとコシのある歯ごたえは一度食べるとやみつきに。ヒスイのような淡いグリーンの色合いも華やかさを添えています。
またヘルシーな点も嬉しい。布海苔は「海藻の王様」と呼ばれるほど栄養価が高く、ビタミンやミネラルの他、抗酸化作用・血中コレステロール低下作用のあるフノランが豊富に含まれています。キレイになりたい女性や脱メタボを目指す方には見逃せない料理です。
食事としても、飲んだ後のシメにも最高のへぎそばをぜひ堪能あれ!

もっちりツルツル!庄内の「麦切り」と「切り麦」

日本海側と内陸側で異なる麺文化があると言われる山形県。庄内地域で麺と言えば麦切りを指すほど、昔から親しまれた料理です。
見た目はうどんよりも細く、冷や麦より少し太め。そして麺が短く切られているのが特徴です。原料に大麦を使用していると「麦切り」、小麦粉のみを使用していると「切り麦」と呼び方が変わるそうですが、いずれもしこしこと弾力ある歯ごたえと、ツルツルとしたのど越しが楽しめます。
薬味として、ワサビでもショウガでもなく、和からしをつけて食べるのも特徴。和からし独特のツンとした辛みが、ほんのりと甘みを感じる麺とダシの効いたつゆとよく合います。
また、鶴岡市では名産の「食べられるシルク」を練りこんだものも。お店で食べても良し、お土産で買って帰るも良し、ここでしか出会えない独特な麺料理を召し上がれ。

おかずにもつまみにも。新潟県民のおふくろの味「のっぺ」

新潟の代表的な家庭料理・のっぺ。「のっぺ」とは”とろみのある”という意味で、とろみの元になる里いもをはじめ、にんじんやしいたけなど、たっぷりの野菜を煮込んだ、新潟県民にとっての「おふくろの味」です。
ほっこりする優しい味わいは、家庭だけでなく、旅館や居酒屋などでも提供されています。ご飯のおかずにはもちろん、日本酒や焼酎とも相性ばっちり。お酒が進むこと間違いなしです。
また、お正月のおせちや冠婚葬祭などのイベント時にも欠かさない料理で、華やかな席には鮭やイクラが乗り、より豪華な仕立てになるのだとか。
温かいものがスタンダードですが、冷やしてもおいしいので、夏に冷酒と合わせていただくのもおすすめ。お店によって具材や味付けが異なるので、違いを楽しめる逸品です。

上杉謙信発祥!山海の幸をたっぷり乗せた「笹寿司」

全国各地にさまざまな笹寿司がありますが、新潟の笹寿司は「箕(みの)」というザルのような形に折った笹の中に酢飯を詰めて、その上に山菜などの具材を乗せるのが特徴です。地域によって具材はさまざまで、わらび、たけのこ、ぜんまいなどの山菜や、胡桃、にんじん、錦糸玉子、鮭など、バリエーション豊か。組み合わせは無限大です。
新潟の笹寿司の発祥は戦国時代。上杉謙信が武田信玄との戦の際に、山奥で器の代わりに笹にご飯を盛ったことがはじまりと言われています。
県内各地で、笹寿司作りを体験ができる施設やイベントもあります。地元の方の手ほどきを受けて、自分好みの笹寿司を味わってみてはいかが?

五感で楽しむ豪快な漁師料理「わっぱ煮」

手つかずの自然が残る離島・粟島の名物料理と言えば、わっぱ煮。杉の木を曲げて作られた器”わっぱ”の中に焼き魚やネギなどの具材を入れ、熱した石で煮立たせた味噌仕立ての豪快な料理です。
その昔、地元の漁師たちがまかないとして食べていたものが定着し、今では島の民宿や飲食店で提供されています。
具材は粟島近海でとれるカワハギやメバルなど、その時期旬の魚。獲れたての新鮮な魚がたっぷりいただけるのはもちろん、焼けた石がぐつぐつと音を立てる様はライブ感たっぷりで、まさに五感で楽しめるのが魅力です。
中に入れる魚や味付けはお店によって異なるので、食べ比べてみるのもおすすめ。潮の香りに満ちた漁師料理をぜひ、見て・聞いて・食べて、味わってみてください。

ダシ香るご飯と旬の魚介が食欲をそそる「わっぱ飯」

「わっぱ」を使った郷土料理が多い新潟。わっぱ飯は、杉の板を曲げて作られた弁当箱”わっぱ”の中にダシ炊きのご飯を詰め、その上に旬の魚介を載せて蒸しあげたもの。わっぱのフタを開けた瞬間の、ふわっと立ち上る香りはなんとも食欲をそそります。
わっぱ飯は、新潟市にある「田舎家」のご主人が考案したもの。それを美食家としても知られる北大路魯山人の助言を受けて改善し、今の形が提供されるようになりました。
今では色々な種類のわっぱ飯が提供されていますが、一番人気は鮭といくらの親子飯。鮭の名産地・村上から取り寄せた新鮮な鮭は脂がしっかりとのり、ダシの香るご飯との相性は抜群です。
この他、新潟名産の紅ズワイガニやのどぐろ、牡蠣などが贅沢に盛られたわっぱ飯も見逃せません。