作って楽しい!食べておいしい! 新潟の銘菓「笹だんご」

2018.08.08

新潟の名産品として知られる笹だんご。あんこをヨモギ入りの生地でくるみ、笹の葉で包んで蒸したお菓子は、「新潟のソウルフード」と呼ぶ人もいるほど地域に根づいています。およそ500年前から新潟県の中越・下越・そして福島県会津地方の一部で食べられ、戦国武将・上杉謙信が出陣の携帯食にしていたという話も伝わっています。

笹だんごの製造法や笹だんご作り体験、食べ比べや変わり種のお土産「笹だんごパン」など、作って楽しい、食べておいしい、笹だんごの魅力をくまなく紹介します。

「田中屋本店」で笹だんごの製造工程を見学

  • 田中屋本店
  • 田中屋本店
  • 笹だんご

1931年に新潟市で創業した田中屋本店。笹だんごをはじめ、餅菓子や赤飯などを製造・販売しており、この地に伝わる昔ながらの味わいを守っています。

2007年には、郷土を代表する笹だんごをもっと広く知ってもらうため、美しい水面をたたえた信濃川に面した「みなと工房」を開店。天井が高く開放感のある店内では、商品の販売のほか、ガラス越しに笹だんご作りの実演を見ることができます。
  • 工房内
  • 生地を混ぜ合わせる

今回は特別に、工房内で笹だんごの製造現場を見せてもらいました。
もち米、うるち米、砂糖、トレハロース、小麦粉を水でこねた生地にヨモギを混ぜ合わせ、よくこねていきます。
  • 乾燥させたヨモギ

乾燥させたヨモギの念入りな選別作業は、人の目と手を使って行う大切な工程。ちなみに、新潟ではヨモギを「モチ草」と呼びます。
  • あんを包んだおだんご
  • 笹の葉の水気を切る作業

次にあんを包みます。こしあんの他にも、粒あんや茶豆あん、きんぴら、あらめなどがあり、味のバリエーションも豊か。
あんを包んだおだんごを並べた横では、一晩水につけた笹の葉の水気を切る作業が行われています。
  • 笹の葉
  • 形を整えます

おだんごは、笹の葉を3枚用いて包んでいきます。1日に使う笹の葉は約2万枚にもおよぶのだそう。
蒸しあがった時の状態を想定し、おだんごのお腹の部分をよい按配で締めて形を整えていきます。1つを20秒位で仕上げるというのだから驚きです。
  • 蒸し器
  • 蒸し上がり

蒸し器に入れて、200℃で20分蒸したらできあがり!
笹をバナナの皮のように剥くと、深い緑色のおだんごが顔を出します。
  • 風味豊かな美味しさ

ヨモギと笹が混じった芳わしい香りが漂います。
口に入れると、おだんごのノビがすごい!
ヨモギだんごとあんこの甘みが溶け合った風味豊かなおいしさには、思わず感激です。
  • 笹だんご

笹だんごはもともと、年貢米にならない欠けたクズ米をおいしく食べるための知恵から生まれたもの。今ではあんこを包んだ和菓子として食べられていますが、昔は家庭のおかずを包み、主食の役割を担っていたそうです。笹の葉を使っているのは、防腐効果を利用して日持ちさせるため。笹だんごは、昔の人から受け継がれた知恵の結晶なのです。

田中屋本店みなと工房2階のセミナールームでは、「100年後にも笹だんごを家庭の味として残したい」という思いから、笹だんご作り体験を実施しています。
新潟のソウルフード「笹だんご」を自分の手で作ることができるこの体験に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

<笹だんご作り体験>
完全予約制、申込みは1グループ5人以上で、一人2,000円(笹だんご10個付き、税別)

店名:田中屋本店 みなと工房
住所:〒951-8013 新潟県新潟市中央区柳島町1-2-3
アクセス:JR新潟駅万代口より徒歩約26分/新潟観光循環バスで歴史博物館前下車、徒歩約3分
電話:025-225-8822
駐車場:15台
時間:9:00~18:00
定休日:年中無休(元旦を除く)

1902年創業、老舗「江口だんご本店」の餅土間で笹だんご作り

  • 餅土間

中越地方・長岡市にある、1902年(明治35年)創業の老舗「江口だんご本店」では、郷土に伝わるお菓子作りを体験できる「餅土間」を設けています。

餅土間では、ヨモギだんごにあんを包み、笹で巻いてスゲで縛るまでの行程を体験。セイロで30分蒸したあとは、もちろんできたてを食べることができます。

江口だんご本店代表取締役の江口太郎さんによると、「店内の笹だんご巻きの実演は簡単そうに見えますが、実際に体験すると『想像以上に難しかった』という方も多くいらっしゃいます」とのこと。
  • 笹だんご作り

自分で作る笹だんごの味わいは格別で「できたてがこんなにおいしいとは!」と、驚く人も少なくありません。

「新潟県の家庭で作られることが少なくなった笹だんごですが、巻き方を覚えれば家でも作ることができます。観光体験としても楽しいので、ぜひ体験してみてください」と江口さん。
  • 江口だんご本店
  • 江口だんご本店

笹だんご作りは子どもたちをはじめ、観光体験で訪れる若い世代の人たちにも人気なのだそう。趣きのある「餅土間」で、笹だんご作りに親しんでみませんか。

<笹だんご作り>
前日までの完全予約制、笹だんご2個&ドリンク付き950円(税別)
実施日:土曜・日曜・祝祭日、1日2回、体験時間約30分+蒸し時間30分
※笹だんごはお持ち帰り専用。

店名:江口だんご本店
住所:〒940-2043 新潟県長岡市宮本東方町52-1
アクセス:JR長岡駅から越後交通柏崎行きバスで約30分、東方下車徒歩5分/長岡I・Cより国道8号線柏崎方面へ車で15分
電話:0258-47-4105
駐車場:30台
時間:9:00~18:00
定休日:元旦

名店の味がズラリ勢揃い! 越後湯沢駅で笹だんご食べ比べ

  • CoCoLo湯沢がんぎどおり

笹だんごは様々な店舗で製造・販売されており、お店によって味わいが異なります。
JR越後湯沢駅構内「CoCoLo湯沢がんぎどおり」の笹だんご売り場では、8種類(時期によって異なります)の笹だんごがどれも1つから購入可能。色々な味を食べ比べることができます。

ここでは4種類の笹だんごを紹介します。
  • 越後湯沢駅オリジナル品

【越後湯沢駅オリジナル品(南魚沼郡)】笹だんご:1つ140円(税込)
ここだけで購入できる、オリジナルの笹だんご。包んでいるのはくるみ入りのみそあんです。くるみの香ばしさがフワッと漂い、少し塩気を含んだあんの風味がクセになりそう。
  • 新川屋

【新川屋(十日町市)】笹だんご:1つ140円(税込)
新緑を思わせる美しい緑色の笹をむくと、濃厚なヨモギの香りが鼻をくすぐります。
おだんごはやわらかく、とてもよく伸びます。あんこは甘さひかえめでいくらでも食べられそう。
  • さかたや

【さかたや(長岡市)】笹だんご:1つ140円(税込)
創業は明治30年という老舗の笹だんご。セイロで蒸したてのものが、店先に並んでいます。おだんごにツヤがあり、ネットリとした食感が特徴です。
  • ことう

【ことう(南魚沼市)】笹だんご:1つ140円(税込)
こちらも売り場で蒸したての笹だんごを食べることができます。上新粉、餅粉を組み合わせ、杵つき製法で仕上げたおだんごは重量感があります。あんがたっぷりと包まれ、食べごたえも十分。
  • 食感や甘みの度合いを表示

「CoCoLo湯沢がんぎどおり」の笹だんご売り場は、食感や甘みの度合いが表示されているので、初めて笹だんごを購入する人も、比較しながら自分好みの笹だんごを探すことができます。ぜひお気に入りを見つけてみてください。

店名:CoCoLo湯沢がんぎどおり
住所:〒949-6101 新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2427-1
アクセス:JR越後湯沢駅構内
電話:025-784-4499
駐車場 : 約182台
時間:9:00~19:00
定休日:無休

愛らしいパッケージで大ブレイク!笹だんごの進化系「笹だんごパン」

  • 笹だんごパン

最後に紹介するのは、大胆に笹だんごを丸ごと包んだ、小竹製菓(上越市)の「笹だんごパン」です。小竹製菓の店舗のほか、上越妙高駅「SAKURAプラザ」などでも購入できます。

もともと地元ではサンドパンで知られる小竹製菓。お店で働く女性の「パンの中に笹だんごを入れたら絶対においしいはず」という声から、このパンが誕生しました。

極薄のパン生地とおだんごが渾然一体となった、小ぶりながらボリューム満点な商品です。
  • 小竹製菓

笹だんごパン 240円(税込)

コシヒカリの米粉が使われているパン生地は、もっちりとした食感。一口かじるだけで笹だんごのあんまでたどり着くものにするため、何度も試作品をつくったのちに完成したそう。

パンダのイラストが目を引くパッケージは、北陸新幹線の上越妙高駅開業に合わせて、地域のお土産品としてリニューアルしたものです。このパッケージが可愛いと評判になり、今では東京でも販売される人気商品になりました。

見て癒され、食べて癒される、笹だんごパン。新潟観光のお土産に、ぜひ購入してみてください。

店名:小竹製菓
住所:〒943-0846 新潟県上越市南高田町3-1
アクセス:JR南高田駅から徒歩約3分
電話:025-524-7805
駐車場:4台
時間:9:00~18:30
定休日:日曜

笹団子マップ