新潟県立近代美術館 開館30周年「行為と詩情―ACTION & POETRY　特別展示：尼崎市コレクション　白髪一雄」

白髪一雄(しらがかずお 1924-2008)は、戦後日本の前衛美術を牽引した具体美術協会の中心メンバーのひとりとして知られています。床に置いたキャンバズに足で絵具を塗り広げる「フット・ペインティング」などにより、絵画における身体表現の可能性を追求し続けました。
白髪一雄の出身地・尼崎市が所蔵する作品に、当館所蔵の白髪作品をはじめ、元永定正、斎藤義重、末松正樹、江口草玄、難波田龍起らの作品を加えた約80点を「白髪一雄」「行為の痕跡」「痕跡に溢れる詩情」の三部構成で展示し、何ものにも囚われない、自由に表現された身体と精神との痕跡を見ます。

【関連イベント】
●講演会「白髪作品を味わう」
　床に広げたキャンバスの上を素足で滑走して描いた白髪一雄。その特異な画法がどうやって生まれたのかや、世界中で高く評価されている彼の作品の見どころを、分かりやすく解説します。
　日時・会場・詳細：1月14日(日)、13:00～14:30、　当館講堂にて／聴講無料／申込不要
　講師：平井章一 氏（関西大学文学部教授）

●親子ふれあいデー
　中学生以下の子を同伴する保護者の観覧料が無料になります（子ども1人につき保護者2人まで）。
　日時：1月14日(日)、　9:00～17:00
　※コレクション展は対象外です。

●美術鑑賞講座「企画展より　白髪一雄と同時代の作品をみる。」
　自身が参画した0会や、具体美術協会での出品作など、白髪の作品を通覧するとともに、同時代の他作家による、熱き思いのたぎる抽象絵画の表現を鑑賞します。
　日時・会場・詳細：1月27日(土)、14:00～15:30、　当館講堂にて／聴講無料／申込不要
　講師：松矢国憲 氏（当館学芸課長）

●作品説明会
　日時：2月10日(土)、2月25日(日)、　14:00～
　会場・詳細：当館企画展示室にて／参加には本展の当日観覧券が必要です／申込不要

【開催中のコレクション展】
●コレクション展　第４期
　日程：2023年12月26日(火)～2024年3月31日(日)
　内容：［展示室1・2］近代美術館の日本画の名品、　［展示室 3］反戦への思い
　※コレクション展をご覧になる場合、別途コレクション展観覧券が必要です。