島の恵みがぎゅっと詰まった“佐渡のうみゃあもん”を食べてお家でも佐渡を感じよう/佐渡市


2024年04月20日 403ビュー
お土産選びは旅の楽しみの一つ。
またネット通販などでその土地の名産や人気商品を購入しているのも楽しいですよね。

佐渡にも山の幸に海の幸、おいしい加工品がたくさんあります。
その一つ、「うめぇっちゃ佐渡」の商品は佐渡食材が美味しく味わえると評判です。
佐渡に住むものとしては、食材をどう加工しているか気になるところ。
そこで「うめぇっちゃ佐渡」シリーズを販売している新潟県観光物産株式会社の、製造を担当しているマルハフーヅ株式会社の工場を見学してきました。
 

鮮度抜群の食材

加工場見学に伺う前に、近くの漁港に立ち寄ってみました。
晴天で波も穏やか、風が心地よい島の朝です。
港に着くとちょうど沖から海藻を積んだ船が戻ってきていました。
漁師の方が収穫してきた海藻をケースに積んで運んでいます。
運んでいたのは海藻の「ながも」。正式名称はホンダワラ科アカモクといいます。
植物繊維たっぷりの栄養食材でメディアでもよく取り上げられているのでご存じの方も多いですよね。
独特な粘り気を持ち、成長すると10mにもなります。
成熟期の2月から3月に収穫する佐渡の春を告げるごちそうです。
とれたてのながも。ツヤッツヤで磯の香りが周囲に漂います。
マルハフーヅのスタッフが運ばれてきたながもを計量しトラックに積みこみます。
手早く作業を終え出発。その行き先は・・・。
はい。マルハフーヅの加工場です。
ながもが到着するとすぐさま作業に入ります。
真水で洗浄し、茎から葉をこそげ取ります。
熱湯にくぐらせると色があざやかな緑色に。
その後再び冷水で洗います。
加工できる状態に仕上げた後は急速冷凍で保存します。
 
このながもを使用した商品が「佐渡ながものつくだ煮」。
あさりを加えてつくだ煮にしました。
しゃきしゃきとした歯ごたえがたまりません。ほどよい塩加減にご飯が進みます。
おにぎりやお茶漬けにしてもよさそうです。
他にも、もずくやサザエなど佐渡の海で育った食材を使用した商品を発売しています。
どれも試してみたいですね。
 
「うめぇっちゃ佐渡」シリーズではジャムなどの商品も発売しています。
 
最近は果物でも注目されている佐渡。
特にマルハフーヅのある羽茂や南佐渡は、ル レクチエなど上質な果物の産地として有名です。
その「地の利」を活かして、新鮮な果物を使用した商品を作っています。
果物も収穫後すぐに加工場で手作業、ピューレにして冷凍保存します。
ル レクチエはジャムとバターに。
バターは贅沢にも佐渡バターを使用しています。

同じく特産のりんごでも佐渡バターを使用した商品があります。
こちらはみかんジャム用のピューレ。
温州ミカンの北限産地の佐渡。収穫量は少なくほぼ地元で消費されるため貴重な食材です。
ひととおり見学させていただいたあと、マルハフーヅ代表の和田 康広さんにお話を伺いました。

佐渡出身の和田さん。東京の大学に進学後、地元の佐渡や新潟の魅力を実感し新潟県観光物産に就職。
商品管理や和菓子製造などの経験を経てマルハフーヅに異動、佐渡に戻って来ました。
現在は商品開発を始め加工場運営の全般にかかわっています。

和田さんのモットーは食材の鮮度を保ち、いかにおいしくお届けするか。地元産にこだわり、愛情をもって加工に取り組んでいます。
生産者との関係づくりも大切な仕事。味や品質は良いのに見た目などから出荷が難しいB級C級品も買い取り、フードロス削減も心がけています。
商品の中身だけでなくパッケージデザインも重視。
数年前に全面リニューアルしたところ、商品の売り上げが倍増したそうです。

今後はプリンなどそれだけで食べられる商品の開発をしたいと語る和田さん。とっても楽しみですね。
うめえっちゃ佐渡シリーズは、にいがた観光ナビの特集サイトでも販売中。
封を開けた瞬間に食材の香りがふわっと漂い、佐渡を旅している気分になります。
家族や友人にギフトとして送ってもいいですね。
佐渡のおいしさを手軽に味わってみませんか?
この記事を書いた人
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小千谷→東京→朱鷺に惹かれて佐渡移住7年目。オカメインコを相棒に”しなしな”暮らしています。佐渡や新潟の旬、話題、グルメ・・・あれやこれや発信していきます。

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